単位を変換すると伝わりやすさが変わります、という話。
単位を揃えないと話のインパクトがなくなってしまう。
どうも、大橋です。
11/27のモヤさまは京都をぶらぶらする回でした。
宇治の界隈に外国人のお茶屋さんがいて、流れで高級抹茶とお手頃抹茶を飲んであてる『利き抹茶大会』が開催されることに。
ぱっと見て、どっちが高級なのか分かりますか?
気になったので計算してみました。
《正攻法》
前者の抹茶をA、後者の抹茶をBとする。
Aは「1㎏で8万円」
1㎏は1,000g なので
1,000gで80,000円
1g=80円
Bは「40gで2000円」
1g=2000÷40 で50円
(結論)
Aは1g80円、Bは1g50円となり、AよりBの方が安い。
...あれ??
《別解》
前者の抹茶をA、後者の抹茶をBとする。
Bは40gで2000円
10gなら2000÷4で500円になるから
仮にBを1㎏買ったら
500円の100倍で50,000円
(結論)Aは1㎏8万円、Bは1㎏5万円となり、AよりBの方が安い。
...うーん。答えは出たけど、
Aが高級!!((((;゚Д゚)))))))てなるような違いじゃない気が。
抹茶の価格について調べてみましたが、だいたいお茶缶が30〜40gで売られているので、Aは1㎏じゃなくて、100gだったのではないか?と思ったりして。
どっちにしろ、さまぁ~ずが言うように同じグラムに揃えて提示しないと、どっちが高いかすら瞬時には分からない。
今回は計算してみても、すげー!ってなる違いではなかった訳だけれど、
本当はすごい違いなのに、単位の使い方が良くなくて、しっかりと相手に伝わらない。そんなことってよくあるんだと思う。
東京中心の単位変換が多い件について
ずっとイライラしている事があります。それは
「東京ドーム〇個分の広さ」とか「山の手線一周分の距離」とか、
東京主体の単位換算が多くないか??ということ。
「なんと!!東京ドーム25個分の広さなんです!!!」とドヤ顔されても「ああ、ふーん・・・」とテンション下がります。
『いや、東京ドーム行ったことないし、山手線を一周してみたことがないですよ!』と思わず口から出そうな心の声を懸命におさえてます。
いかに大きいか、いかに遠いかを伝えるために、そのまま㎡やkmであらわすよりはイメージしやすいと思って使っているのだろうけど、東京ドームや山手線でイメージできない人もいることを分かってほしい。
そういう「うーん、なんだかな・・・」な例えを使っているのは、テレビに多いですね。
では、何に例えればよいのか?少なくとも日本に住んでいる人たちが共通の認識を持てるものってなんだろう?と考えてみた。
①都道府県
「香川県よりちっちゃい」とかはイメージしにくいにしろ、許せる。
「北海道より大きい」も許せる。だってさんざん日本地図見てきているからね。暮らしてなくても行ったことなくても、ある程度常識になっている。
ただ「奄美大島と同じ大きさのシンガポール」とか言われちゃうと、「いや、行ったことないっす(シャットダウン)」てなっちゃう。
許容範囲は都道府県まで、市町村や23区になるとNG。
子供の時にやったことがあるスポーツの競技場であれば、大体の大きさは分かると思われる。上記のスポーツはほぼ必修だ。100メートルなんて、何度全速力で走ったか。2キロはマラソンするとそろそろヤバい距離、とかの実感がある。
でも大人になってからの100メートルって、子供のころの100メートルとは違うのかもしれないとふと思う。スポーツも大人になるとやらなくなるから、感覚が少しずれているかもしれない。
③芸能人の豪邸〇個分
全然イメージつきません。つきませんが許せる。
笑いがあればOK
結論:相手がどんな単位を持っているか考えよう。
ここまで考えてみると、絶対伝わる単位ってとても少ないのかもしれない。
自分が見たり経験したりしたものの大きさは、相手もイメージとして持っているとは限らない。相手に合わせきるのでなくても、「違うかもしれない」前提を持っているだけで、会話はだいぶ違うものになる。
「アキレス腱切ったときくらい痛い」と言われたら、経験してなくても「え!?何をして切ったの?どうなったの?」と興味がわきます。
「これと比べれば、あなたでもわかるでしょ」的な雰囲気を感じると、「いや、見たことないっす(シャットダウン)」になってしまうから、
逆に振り切って「これと同じくらい!!」「いや、見たことないけど、どのくらい(笑)?」にしたほうが、うまくいくのかもしれませんね。