大橋の笑いのタネ

(さまぁ〜ず多め)

20年前の日常を観賞するドラマ『美しい人』

ドラマの切り替え時期になると、TVerで古いドラマが配信される。今更だが、年末年始に『美しい人』が上がっていたので観た。観たら描かずにはいられなくなって描いた。

どうしてみんな田村正和が好きだったのか、どうしていろんなドラマに引っ張りだこだったのか、思いださせてくれる美しいドラマだった。

 

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1999年という20年も前にTBSでやっていたドラマだが、だからこそ新鮮でドキドキする。

まず主要キャストが田村正和常盤貴子大沢たかお。当たり前だが、今よりも20歳分若い。

田村正和古畑任三郎で有名な俳優さんだが、今は引退されており、作品の再放送もなかなかされないので貴重。憂いを含んだ静かな佇まいがこのドラマの世界観にピッタリ。いいおじさんなのに恋愛ドラマでも不思議じゃないのは、ダンディな田村正和だからこそ。

常盤貴子は、ふとした瞬間の顔がやっぱ綺麗。出るドラマが全部ヒットしたのは、天真爛漫な笑顔があったからなのか。

大沢たかおは、しばらく見てても大沢たかおと気づかなかった。やばい人を演じきれるのすごい。近年は『仁−JIN−』などのいい人役ばかりやってるけど、この悪役ぶりも痺れますな。

音楽も素敵。ジェーン・バーキン。フランス語で、聴いてて全く意味がわからない。だからこそ、シュワシュワしたささやくような歌い方が、ドラマの世界観に合っている。

あとはたくさんのハーブ。毎回副題として取り上げられるハーブと、ハーブの成り立ちに物語を与える花言葉。ロマンチック。

 

本当にいいドラマで大好きです。ですが、時間というものは怖いですね。

20年という歳月が、些細な日常描写を風化させてしまう。

さらっと描かれた当時の日常が、妙に引っかかります。

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 気になる!!!

177って20年前は普通だったのか?117の時報なら知ってたけど、天気予報やってるのは知らなかった。でも言い訳に使うという事は、当時は普通に177してたって事だもんな。天気予報を電話で・・・ほほう。

もはや時代劇を観賞する気持ちになってる。

 

時代の流れを含め、味わい深いドラマでした。