ハトと私と春と。
どうも、大橋です。
ひとりで過ごしていると、些細なことで嬉しくなったりします。
※エサを待っているだけ。
ハトの熱い視線が、私に向けられている。むず痒い。こんなに注目されるのは久しぶりだ。期待に応えたい!
だが、パン屑を落とせば、たちまちハト達の興味はパン屑に向いてしまい、私の事はどうでもよくなってしまう。
そう、私のことを一心に見つめてくるのは、私がパンを持っているからなのだ。
パンを持っていない私には、特に興味がない。悲しいけれどそんな事は分かっている。
それでも、今この瞬間の熱い視線を独占したい。私の事を見てくれていると思いたい。
だから私は、パン屑を落とさないようにパンを食べる。
そんな春。